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平城宮あかりの夕べ「日本酒の歴史(発祥の地”奈良”)」講座開催
暦の上では「立秋」が過ぎ、「処暑」も過ぎて、”暑さがおさまり秋を感じられる頃”といわれますが、
今年はまだまだ残暑厳しいですね。
そんな中、8月25日(土)平城宮いざない館で平城宮あかりの夕べ ミニ歴史講座
「日本酒の歴史(発祥の地”奈良”)」が開催され、講座会場は熱心な参加者の熱気であふれていました。
講座は「日本酒と食文化の歴史的変遷」と題して、日本酒の農学博士・日本酒技術コンサルタントの堀江修二先生に講義をしていただきました。
奈良の人でもあまり知られていませんが、現在飲まれている日本酒の発祥は「奈良」であり、室町時代から江戸時代中期頃まで『南都』奈良は銘醸地の中心だったとお話がありました。
奈良時代は中国との交易が盛んになり、新しい酒造文化などが流入。律令国家が成立し、その政策の一つとして班田収授制度が採用され稲作技術が安定したため、米による酒が普及した時代。国庁でつくられる酒はほぼ全国的に統一された造りであったようです。
また、奈良時代の歴史的背景も織り交ぜながら、長屋王館の遺跡調査の際に出土した木簡に記されていた仕込配合など、酒造についての説明があり、木簡に記されたレシピに基づいて再現したお酒「神龜乃黄金酒 長屋王」を参加者の皆さんに試飲していただきました。
このほか、各時代の酒宴の様子や当時の料理についてのお話もあり、堀江先生のお話は45分のミニ講座では収まりきれませんでしたが、時間になり終了。
いざない館から外に出る頃にはすっかり日が暮れて、朱雀門ステージでは音楽に合わせて踊りが披露され、天平祭の盛り上がりは最高潮!熱気球に乗って夜の空中散歩を楽しまれている方もおられ、多くの人で賑わっていました。
講座で試飲していただきましたお酒「神龜乃黄金酒 長屋王」は平城宮跡歴史公園の天平みつき館内、平城京肆(へいじょうきょう・いちくら)でも、9月8日(土)から販売いたします。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。