日本酒の保管方法
日本酒は、生きています。とてもデリケートです。
だからこそ、保存の方法を間違えてしまうと、せっかくの美味しいお酒も台無しです。
正しい保管方法で美味しい日本酒を飲みましょう!
【日本酒が嫌うもの】
日光(紫外線)
お酒のビンが褐色やエメラルドグリーンの色のものが多いのは、日光を遮断するように工夫されているからなのです。
日本酒は紫外線にさらされると、短時間で黄褐色になり異臭も出てきます。室内の明るさや蛍光灯の光でも劣化してしまいます。
ですから、透明ビンに入ったお酒は特に要注意!!
高温度
お酒は高温にとても弱く、嫌います。
保存温度が高いと、くどい雑味のある味に変化してしまいます。
【保管する時の注意】
開栓していないとき
保管をする時は、冷蔵庫が何よりベストです。
生酒・しぼりたてなど吟醸系の香りの高いものは、「火入れ」※1と呼ばれる過程を行っていないため、容器や温度の影響を受けやすいので、必ず冷蔵庫保存をしてください。
「火入れ」を行なっているお酒は、日光を遮断するため、新聞紙などに包んだり、箱入りのお酒ならそのままで、出来るだけ涼し温度変化が少ない、暗い場所に保管してください。
(※押入れも防虫剤のおいてある近くなどは、避けてください。お酒に臭いがうつり、香り味が悪くなります。)
※1「火入れ」・・・品質劣化を防ぐための低温熱殺菌処理法。
おり引きが終わった後、まだ微細な粒子が混ざっているので活性炭素を使って色や雑味を取り除きます。
ろ過されたお酒にはまだ酵素が残っているので、その酵素の破壊とその他の殺菌目的で、お酒を60~65℃で加熱殺菌する事。
開栓したとき
開封すると空気にふれて酸化し、香りや味が時間とともに変わり、味のバランスが悪くなります。
開封はしたお酒は特に冷蔵庫保存が一番です。
風味の変わらない、おいしい間に(2週間ぐらいで)お飲みください。