「古伝長屋王」を信楽焼の甕で仕込むと、甕の上部数センチだけが白く濁らず、透き通った透明な酒になります。その澄み切った部分をそっと掬い、そのまま瓶詰めした生酒が、「雅遊長屋王」です。
奈良時代には、酒を布で濾したり、火入れ殺菌を施す技術はまだ確立されていなかったと考えられています。そんな中で、貴族や皇族たちは甕の中で最も上質な部分だけをすくい取り、特別な酒として味わっていたのではないかと推測されます。
「雅遊長屋王」は、3つの甕を合わせても720mlでわずか39本しか取れない、極めて希少な酒。
1300年前の皇族や貴族が口にしたであろう、選りすぐりの一滴。その贅沢な味わいを、ぜひ特別なひとときとともにお楽しみください。