2020 甑倒し(こしきだおし)

今日の生駒は時折、春の霰が吹きつける不安定な天気でしたが、蔵では無事に「甑倒し」を迎えることが出来ました。

 

「甑」とはお米を蒸すために用いる大型の蒸篭(せいろ)のことで、「甑倒し」は甑を大釜から外して横に倒して洗い、片付けることから蒸米造りの終了を表わすと同時に、今季の仕込みの終了を表わします。

今季最後の蒸米は「特別純米酒 蔵人の詩」の留添えに使う掛け米でした。

 

極寒の日も手洗いの米洗いや手作業の多い甑での蒸米は早朝から重労働ですが、「甑倒し」はこうした仕込みが一段落し、ホッとするひとときです。

とはいえ、仕込み蔵ではほぼすべてのタンクが仕込み中で、発酵中の醪の管理やもうすぐ上槽(搾り)のタンクもあり、すべての酒造が終わる「皆造」までは瓶詰、火入れなどたくさんの作業が待っていて、まだまだ気が抜けない日々が続きます。

 

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